2017年のシマノ新作ベイトリールをチェック

1月末の横浜、2月の大阪、名古屋と続いた「フィッシングショー」シーズンも終わり、各メーカーが発表した新作バスタックルがそろそろ店頭に並びだしている。

フィッシングショー会場でも大きな反響を呼んだ、シマノのベイトリールもその中のひとつ。

スクープ取材時から時間がたち、あらためてフィッシングショー会場でリールを触れ、さらに関係者に聞いたことも踏まえ、シマノの2017年新作ベイトリールをあらためてまとめてレビューする。

シマノ初の円形ベイトフィネス機は注目度ナンバー1

カルカッタ コンクエスト BFS

●自重:200グラム●ギア比:6.8●最大ドラグ力:4.0kg●フロロ糸巻量:8ポンド45メートル●ベアリング数(S A-RB/ローラー):12/1●価格:5万4000円(税抜き)

以前釣りPLUSでのスクープでもお伝えしたが、鍛造アルミ素材を削り出して作られる高精度かつ剛性の高い丸型フレームを持つカルカッタコンクエストのベイトフィネスモデルこそ「カルカッタ・コンクエストBFS」。

このモデルについて、バンタムメンバーの一人である山木一人さんは「ベイトフィネス、とくにシャッドなどのプラグゲームには欠かせない」と手放しで高い評価を与えていた。そして、コンクエストシリーズを長年愛用している田辺哲男さんも、フィッシングショーなどで自ら太鼓判を押していたことも印象深い。

画像: ルアーマガジン4月号の実釣企画でも実際にカルカッタコンクエストBFSを使用し、その高いスペックについて解説。

ルアーマガジン4月号の実釣企画でも実際にカルカッタコンクエストBFSを使用し、その高いスペックについて解説。

ボディはシマノベイトリールのラインキャパシティでいう100番。丸型ながらSコンパクトボディならではの握りやすさは、旧カルカッタコンクエスト50XTに匹敵する。駆動系はもちろんマイクロモジュールを搭載。

その小さなボディにあらたに組み込まれたのが、「アルデバランBFS」で昨年初搭載された「FTB」(フィネスチューンブレーキシステム)。

ベイトフィネスの釣りに特化したスペックを求め、ブレーキユニットを取り除いた軽量ブランキングスプールを搭載。

サイドプレート側にセットされたマグネットを調整することで、軽量プラグや超ライトリグでも軽快なキャストフィールを実現させている。

さらに目に見えにくい部分だが、搭載されたベアリングやオイルもBFS仕様というこだわりぶりには驚かされる。

丸型リールでのベイトフィネスゲーム専用機という、極めて特殊性の高いモデルだけに、正直ビギナーやエントリー層に手放しですすめられるアイテムとは言えない。しかし、軽量シャッドや渓流のベイトフィネスゲームなどのように、使うシチュエーションがはっきりと決まっているアングラーにとっては、確実に戦闘力を向上させてくれる存在。

最も手に入れやすいDC搭載ベイトリール

スコーピオンDC

●重量:215g●ギア比:6.3/7.2●最大ドラグ力:5.5kg●ナイロン糸巻量:14ポンド100メートル●ベアリング数(S A-RB/ローラー):7/1●価格:3万7500円(税抜き)

3万円台で購入できる「スコーピオンDC」が今年、「IDC-5」を搭載したニューモデルが発表になった。

シマノ独自の技術である「DC」は、リール内部に組み込まれたマイコンがスプールの回転状態を自動制御するシステム。その最新版であるIDC-5は、2015年にメタニウムDCで採用された。

画像: スコーピオンDC

ひとくちに電子制御の「DC」といっても、先代のスコーピオンDCに搭載された「I-DC+」は幅広い条件下で安定してブレーキ力を発揮する「オートマティック」な設定。極端に言えば、バックラッシュの危険度は低いが、飛びの「ヌケ感」はかなり抑制を感じる。一方、アンタレスDCの「4×8DCブレーキ」やカルカッタコンクエストDC「IDC-4」はルアーやライン設定、風などのコンディションにあわせて細かくセレクトすることで、真価を発揮する「マニュアル」よりな味付けだといえる。

対して「IDC-5」は、対応する状況やルアーの幅は広いにもかかわらず、基本調整が5段階の外部ダイヤルだけで対応可能。

「IDC-5」を搭載したメタニウムDCのインプレッション取材を、ルアーマガジンで以前行ったが、その安定感はもちろん、「自動的にブレーキが効きすぎる」という印象は極めて低かった。むしろ、「風の変化」への対応力は他のDCブレーキよりも確実に秀でている。

今回の新作「スコーピオンDC」でもそのブレーキフィーリングは大きく変わることはないはずだ。

使用するライン素材にあわせて、ナイロンは「N」、PEは「PE」、フロロカーボンは「F」にセット。あとは外部のダイヤルで調整するだけ。

3万円台買えるDC搭載リール「スコーピオンDC」のニューモデルは、入門層にとっても購入対象として欲しいアイテムだ。習得に慣れが必要なベイトリールの釣りをマスターする手間を大幅に軽減してくれる効果は見逃せない。

ベイトフィネスゲーム入門機として要注目

スコーピオンBFS/BFS XG

●自重:165グラム●ギア比:6.3/8.2●最大ドラグ力:3.5kg●フロロ糸巻量:8ポンド45メートル●ベアリング数(S A-RB):7/1●価格:3万5000円(税抜き)

シマノのラインキャパシティの70番という、コンパクトボディに32ミリスプールを搭載した「スコーピオン70シリーズ」をベースに、BFS仕様にまとめ上げたのが「スコーピオンBFSシリーズ」。

画像1: スコーピオンBFS/BFS XG

ベイトフィネス対応のために開発された「FTB」を搭載。32ミリスプールとの相性は、すでに搭載されたアルデバランBFSで実証済み。

オリジナル「スコーピオン70」と比較して、25グラムの軽量化を果たしていることも、見逃せない点だ。

画像2: スコーピオンBFS/BFS XG

さらにBFSモデルの証ともいえる「エキサイティングドラグ」も搭載されていることも、オリジナルとの違いだ。最大ドラグ力はオリジナルの4.5kgに対し、ライトライン対応の3.5kgに設定。

これからベイトフィネスゲームをはじめようと考えるならば、シマノラインナップ中、購入の有力候補と言える。もちろんソルトシーンでも使えるので、活躍の場は幅広いことも魅力。

クロナーク「CI4+」から「MGL」へ正常進化

クロナークMGL

●自重:185/185/190グラム●ギア比:6.2/7.1/8.1●最大ドラグ力:5.0/5.0/4.5●ナイロン糸巻量:16ポンド100メートル●ベアリング数(S A-RB):8/1●価格:3万5000円(税抜き)

軽量ながら剛性の高いCI4+ボディに高強度な真鍮ギアとX-SHIPを組み込んで、オールラウンドなスペックで好評を博したのが「クロナークCI4+」。今年はその人気モデルに「NEWマグナムライトスプール」仕様が登場した。

軽量で高い初速が得られるスプールと調整の幅が広い「NEW SVSインフィニティ」の組み合わせは、もともと高かった「クロナークCI4+」の戦闘力を増強。

さらに駆動系は「マイクロモジュール」ギアにアップグレード。オリジナルモデルよりも巻き心地も確実に向上している。

スプールやブレーキシステム、そしてギアを最新テクノロジーにベースアップさせながら、価格は据え置きというのがオドロキ。地味にギア比8.1モデルも追加されていることも見逃せない。もちろんタフネスな使用を考えると「CI4+」の存在も捨てがたいが、「MGL」は12〜16ポンドをメインとしたオールラウンダーの有力モデルとして期待していいだろう。

「SVS」搭載の新作エントリーベイトリール

バスワンXT

●自重:210グラム●ギア比:7.2●最大ドラグ力:5.0kg●ナイロン糸巻量:16ポンド100メートル●ベアリング数(S A-RB):4/1●価格:9500円(税抜き)

エントリーモデルながら、使い手のレベルを選ばない完成度を誇るバスワンXTが、2017年モデルを投入した。

今回のモデルのベースとなったと思われるのは「カシータスMGL」。

先代の「バスワンXT」とくらべ、ラインキャパシティが200番から150番へ移行し、ルアーの許容範囲を広げている。

画像: バスワンXT

ブレーキシステムは、すでに長い間シマノファンに愛され続けている「SVS」。スムーズかつ伸びやかなキャスト感覚は相変わらずだ。

「SVS」は状況変化に合わせてセッティングと慣れが必要だが、そのフィーリングを重要視する上級アングラーも数多い。

定価で1万円以下ながら、必要十分な性能はやはりエントリーアングラーにすすめたい。SVSの扱いには慣れが必要だが、結果的にはキャスト技術向上につながるメリットも生む。

2017年のシマノのベイトリールは、飛び抜けた目玉こそないかもしれないが、ベイトフィネス特化型やオールラウンドなバリューモデルなど、実のあるモデルが多いといえるだろう。


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