ロコに愛されるメタルバイブを生み出した、天才ルアービルダー藤木淳の「冬メタル入門!」

圧倒的な人気を誇ったルアーマガジン連載『藤木淳のユニオン岸釣りシーズナル』。2017年4月号で年間シーズナルラストの最終回を迎えております。

藤木さんは、奇をてらわず気取らず実直な性格で、驚くほど釣りの引き出しが多く、簡易な言葉で釣りをレクチャーしてくれる…コレで人気が出ないワケがない! しかもゼロからルアーを設計、生産できるだけあって、ルアーの裏側まで詳しく、ルアーごとにある「芯」を捉えて語ってくれるのです。

画像: ふじき・じゅん JB/TOP50に参戦するトーナメンター。フラッシュユニオン主宰。バリバス、ノガレスの製品にも携わる。

ふじき・じゅん JB/TOP50に参戦するトーナメンター。フラッシュユニオン主宰。バリバス、ノガレスの製品にも携わる。

今回は、釣りプラス用に語り下ろして貰った「メタルバイブのキホン」をお届けします!

【王道パターン】冬バスにメタルバイブが効く「ワケ」

「越冬するバスは、仮死状態は言い過ぎだけど、動きがとてもスロー。ルアーへの追いは当然悪く、釣るには、目の前で、ずっとワームを動かす食わせか、重いモノをストンと落とす反射、リアクションになる」。

「冬のリアクションの代表格といえば、メタル。メタルジグと、メタルバイブだね。メタルジグは、重さとフラッシングが強み。一方、メタルバイブは、泳がせるときに発生するブルブルという振動も加わって、よりアピールがある。メタルバイブは手に振動が伝わってくるので、何をしているか実感が沸き、集中しやすいですね」。

画像: 【王道パターン】冬バスにメタルバイブが効く「ワケ」

「最近のメタルバイブは、3/8オンス(約10グラム)か1/2オンス(約14グラム)のモデルしかなかったひと昔前と違って、軽いラインナップも揃ってきた。7グラムや、5グラムといったサイズですね。軽ければ、遠投した先だけでなく、シャローでも根がかりしづらく、やっぱり陸っぱりで使いやすい」。

画像: 5グラムのフルメタルソニック(フラッシュユニオン)

5グラムのフルメタルソニック(フラッシュユニオン)

「その軽いメタルバイブを、陸っぱりはさらにスピニングタックルにPEラインの組み合わせで沖に遠投できるようになった。今までは10グラム以上でしか届かなかったところを…。遠くに届く、根がかりづらい、リアクションが効く、という訳で、メタルバイブは冬の陸っぱり大定番となったわけです」。

【超キホン】着底からリフト&フォール【短シャクリ】

「まず、着水したら必ずボトムを取ります。メタルバイブのメインメソッドは、リフト&フォール。動き回るバスを釣るワケじゃないので、あまり狙いから離さない、サカナの目の前から離れていかないようにアクションさせます」。

画像1: 【超キホン】着底からリフト&フォール【短シャクリ】

「まず着底したら、根がかってないかロッドで「聞いて」みて、ショートで軽く持ち上げてみましょう。ウチのメタルバイブなら、それだけで動きます。ロッドに伝わるメタルバイブの振動に集中していくと、ボトムに着いた「トン」という振動も分かるようになってきます」。

画像2: 【超キホン】着底からリフト&フォール【短シャクリ】

「それが分かってくると、ブルブルっとリフトして、「スーッ、トン」というはずなのに「スーッ…」アレ?「トン」がこない?となるワケですが、それがアタリだということが多い。すぐに糸フケを取ってロッドで「聞き」アワセしてみてください。違和感があれば、即フッキングへ移行しましょう」。

画像3: 【超キホン】着底からリフト&フォール【短シャクリ】

「シャクリ幅は、短い方が良いです。そうなると、動き出したらすぐ動くメタルバイブが超有利ですね。サカナの目線から外したくないから、なるべく短いリフトで済ませたい。そういう心構えで攻めれば、ある場所を10回しかシャクれなかったところを、15回シャクれるので、単純にリアクションバイトのチャンスが増えます」。

フルメタルソニック(フラッシュユニオン)
「短いリフトでもちゃんと動くメタルバイブが欲しくて、開発を始めたフルメタルソニック。板が薄ければ薄いほど即座に動くのは、昔から分かっていたんですが、中々良い素材が無かった。色々探して、辿り着いたのがフルメタルという素材。一般的な真鍮では、ボディ板は、強度的に0.8ミリ無いとだめ。フルメタルなら0.4ミリでOK。フルメタル3.5グラムは、さらに薄い0.3ミリを使っています」。●サイズ:3.5、5、7、10、14グラムをラインナップ

「フルメタルソニックは、とても薄いメタルプレートを採用しているので、シャクり始めに助走無く即ブルブルっと震える。これが、陸っぱりでは重要になってくる。陸っぱりは遠投するじゃないですか。遠い場所で、ラインスラックや風や流れなど邪魔になる要素があると、動きのレスポンスが失われる。そこで、良く動いてくれるのは、やっぱり極薄メタルなんですよね」

【ボトム放置!!!】メタルバイブを置いておく秘技「シャッドキルアタック」

「小さくシャクって落として、今度は放置。ボトムにルアーを置いておきます。この話をすると「メタルバイブのステイで釣れるんですか?」って必ず聞かれますが、これが良く釣れます」。

画像: 【ボトム放置!!!】メタルバイブを置いておく秘技「シャッドキルアタック」

「冬ですからハイシーズンのように、活発に追ってバイトする季節じゃない。バスはルアーに気づいても追うために時間が掛かります。だから超ショートで動かしてルアーがその場から離れて行かないようにしたいし、放置でバスを待ってあげる。ボクらの間では『シャッドキルアタック』と呼んでいるテクニックですね。だいたい5秒も止めてあげれば良いですよ。最長で10数秒でバイトしてきて釣ったこともあります。またここぞ!という場所に置きたいので、フォールが流れるメタルバイブは着底場を定められないので、この釣りに向かないですね」。

「状況によってはシャッドキルアタックの方が釣れるバスがデカい…ということも多々あります。ルアーに、いち早く到達できるのがやっぱり体力のあるデカいバスなんでしょう」。

【冬テクその2】メタルバイブの消波ブロック接近戦!

「関東陸っぱりで確立されてきた、消波ブロックの中をショートキャストで釣っていく、冬メタルバイブのメソッドがある。実はこのとき、フォールでスライドしたり真っ直ぐ落ちないメタルバイブは、落ちていく途中で根がかったりしてしまうんです。

そこで、真っ直ぐ落ちていくタイプのメタルバイブが必要になってくる。ちなみにフルメタルソニックは真っ直ぐフォールタイプなので、使いやすいですね」。

画像: 「真面目な話、真っ直ぐフォールで、超ショートシャクりに対応するフルメタルソニックはばっちりハマりますよ!」

「真面目な話、真っ直ぐフォールで、超ショートシャクりに対応するフルメタルソニックはばっちりハマりますよ!」

「消波ブロックはそんなに深くないことが多いし、カレントからプロテクトされていたり、冬のバスの居場所としては最適。シャクリ幅が稼げないシャローの消波ブロックを、真っ直ぐ落ちるメタルバイブで攻めるのが効率的にベスト。

ボトムまでルアーを到達させたら、3〜5回短くシャクって、ボトム放置。穴撃ちのように、どんどん探っていきましょう。接近戦なら、根がかりも外しやすいし、根がかり回収機も使えます」。

【ライン考察】タックルセッティング&おすすめカラーBEST3!!!【マストBUY3色】

「基本タックルは、3.5〜7グラムくらいまではスピニングに0.6号くらいのPEラインを組み合わせて使います。遠投して、野池の真ん中まで釣ってやろうという釣りなので、細号数のPEラインはガイドの抜けも良く、風の抵抗も受けにくいので飛びますし、水も切り裂いてアクションもクイックです。ちなみにある程度は浮くので、フロロに比べライン角的にやや上方向にチカラが加わるので、ボトムをズル引くことなく、根がかり率も抑えられます」。

「また、フロロカーボンの3〜4ポンドでライトリグをやっていて、ちょっとメタルバイブやりたいなというとき、タックル的に3.5グラムのメタルバイブは相性良いです。フィネス1本勝負!という日でも、常備薬的に忍ばせてください」。

「PEラインには、障害物やバスのクチでの根ズレを考慮して、7〜8ポンドのフロロのリーダーをつけます。結び方は、電車結びでも良いですし、仲間内では、4.5ノットと呼んでいるトリプルサージェンスのような結びにしています。トリプルじゃなくて4回くぐらせて、もう1回PEラインのみくぐらせる。もちろん締め込む前に結束部は濡らして、ゆっくりと締め込んでください。ドラグを使う釣りならば、このノットで不足はありません」。

画像: こちらはトリプルサージェンスノット。メインラインとリーダーを重ね、重なった部分で三重結びするだけ。締め込み時は濡らして、ゆっくりと締め込もう。

こちらはトリプルサージェンスノット。メインラインとリーダーを重ね、重なった部分で三重結びするだけ。締め込み時は濡らして、ゆっくりと締め込もう。

画像: さらに、リーダーとPEラインをもう1回くぐらせ、さらにさらにもう1回PEラインをくぐらせるのが、藤木さんの言う「4.5ノット」だ。

さらに、リーダーとPEラインをもう1回くぐらせ、さらにさらにもう1回PEラインをくぐらせるのが、藤木さんの言う「4.5ノット」だ。

「リーダーの長さは、タラシ程度で、めっちゃ短くしています。リーダーとの結束部は、キャスト時にティップの外にあるようにしているんです。普通、リーダーは少し長くとって、傷付いたら結び替えます。でも、タラシ以上にリーダーが長くなると、キャスト時にガイドに当たって、飛びの低下や結束部のダメージに繋がります。だから短く。短くてもノットがカンタンなので、リーダーごと結び替てもストレス無いです」。

画像: 【ライン考察】タックルセッティング&おすすめカラーBEST3!!!【マストBUY3色】

「ベイトはフロロです。8ポンド主体で、12ポンドくらいまで。ロッドもベイトフィネス的なものより、硬め、張りがある方が良いです。ミディアムライトくらいで、ソリッドティップではないモデル。カーボンチューブラーで、ブルブルを感知するとこを優勢させたいですね。

いずれにせよラインが細めでも、冬のバスなので引かないですし、アワセは、リフト&フォールのリフトがアワセになり、ファイトはそのままこっちに連れてくるイメージです」。

画像: 上からブルーギル、クロキン、スケルトンライムチャート

上からブルーギル、クロキン、スケルトンライムチャート

「水の色によっても違いますが、やはりギルカラーが外せない。ブルーギルの稚魚の近くでバスも越冬することが少なくない。

2つ目は、クロキン。雨が降ったり、ローライトの時は黒金が圧倒的に効くので、持っておいた方が良いカラーですね。

あと、個人的にオススメなのが、スケルトンライムチャート。薄いチャート系カラーですね。シャンパンゴールドのグリーンバックというイメージ。ニゴリでもクリアでも効くカラーで、好きですね」。

いかがだったでしょうか! 2017年4月26日発売のルアーマガジン2017年6月号からは、レイドジャパン岡友成さんがシーズナルパターン連載を開始。お楽しみに!

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