浪漫の大物狙いと低活性の現実打破を両立する秘策!?

「低水温に加えて、人が多いから魚にはプレッシャーがかかっているよなぁ」「放流魚もほとんど釣られてしまっているだろうし……」。

解禁当初の渓流ではこうした会話をよく耳にするものだ。確かに春先の渓流は一筋縄にはいかない。でも初期だからこそ、いい魚を釣り上げてシーズンの釣りに勢いをつけたいところである。そこで、今回は春先の魚を釣るための対策を紹介していきたい。

「越年した大型魚が狙えるところも解禁当初の楽しみのひとつなんです。今回は、そんな“浪漫”を追い求めながら、“釣れない”時間帯を釣るためのプランを紹介していきたいと思います」。

とは、プロショップ「渋谷サンスイpart2」の名物スタッフ・中村篤人さんだ。

中村篤人(なかむらあつと)。老舗プロショップ・サンスイ
の名物スタッフ。現在は「渋谷サンスイpart2」に在籍している。渓流やサクラマス、北海道、海外遠征など、幅広いトラウトフィッシングに精通している。

sansui1902.jp

なんでも、春先の渓流に有効な“秘策”があるらしい。

それこそ…

【時間帯別に分けたルアーローテーション術】

中村さんが提案してくれたのは、“時間帯別”のルアーローテーションである。「1日を早朝(朝マヅメ〜9時)、日中(9時〜15時)、夕方(15時〜夕マヅメ)という3つの時間帯に分けて、ローテーションを考えてみました。渓流釣りではルアーチェンジの頻度が少なくなりがちですが、その場の状況に合わせて対策を講じることで、釣果は確実にアップします。早期であればなおさら」。

「日の出〜9時」広範囲のボトムレンジを狙うヘビールアー

①D-コンタクト・スミス(4.5g)

「遠投した先のボトムレンジで大物を狙いたい」

画像: 「遠投した先のボトムレンジで大物を狙いたい」

中村さん(以下中村)「まず朝一は浪漫を求めて大物対策。遠投して広範囲サーチできるヘビーシンキングミノーをチョイス。ガイドが凍るほど寒いフィールドでもミノーの重みでしっかり飛んでくれるのもパイロットルアーに選択した理由のひとつです。低照度の中での視認性を考慮してルアーカラーは派手なものがおすすめですよ」。

②プリスプーン4.5g・スカジットデザインズ

「ルアーロストにビビらずボトム周辺を攻める」

画像: 「ルアーロストにビビらずボトム周辺を攻める」

中村「早朝のまだうす嫌い時間帯や、初めて訪れる川で右も左もわからない場合はこのルアーを投げます。肉厚小粒形状に設計されているので、遠投性能抜群。“アクション”させて使うことができるため、D-コンタクトと同じようにボトムまで落としてからトゥイッチでアピールする釣りにも適しています。ルアーロストを恐れず使えるうえに、仮にロストしてもミノーほど痛くない。ビギナーにおすすめのルアーです」。

③ミュー厚板4.2g・フォレスト

「食わせの小粒シルエットで幅広い釣りを」

画像: 「食わせの小粒シルエットで幅広い釣りを」

中村「ミノーと同じように誘えるプリスプーンに対して、リトリーブで誘うのがこのスプーン。泳ぎのピッチが速く、はっきりしたアクションが特徴です。変化のある誘いに飽きた魚に対して、小さいシルエットのルアーをじっくりと見せていくイメージですね」。

④トラウトチューンHW(6g)・ジャクソン

「ただ巻きでレーンを攻略する」

画像: 「ただ巻きでレーンを攻略する」

中村「D-コンタクトのように沈めて誘うことができるミノーですが、ミューのミノー版という位置づけ。私はレーンを意識したただ巻きメインの釣りでこの1本をチョイスします。安定した泳ぎはスレの進行した魚に有効で、6gというウエイトはレンジ攻略も手返しよく行えます。早朝の最終兵器とでもいいましょうか」。

「9時〜15時」ダウンストリームでネチネチ誘う日中の釣り

①イッセン45S(3.7g)・アムズデザイン

「一カ所でネチネチ誘うしつこいダウンの釣り」

画像: 「一カ所でネチネチ誘うしつこいダウンの釣り」

中村「早朝のプライムタイムが終了した直後の時間帯。私の中のメインメソッドは逆引きでネチネチしつこく誘えるダウンの釣りになっていきます。この釣りはラインテンションを保ったまま、1カ所でルアーを動かすようなイメージで行います。そのため、自ら飛び出さないルアーが大前提ですが、イッセンは水を受け流す能力が高いので、アップだけでなくダウンの釣りにも最適なミノーなんです。表層を中心に狙っていきましょう」。

②ミルドレッド58㎜(4.5g)・アングラーズリパブリック

「半自動的な“弱”アピールで中層を狙う」

画像: 「半自動的な“弱”アピールで中層を狙う」

中村「ダウンに強く、イッセンより若干下のレンジの攻略を得意とするジョイントミノー。その特異な形状は、ロッドアクションを加えなくても小刻みに泳いでくれるという、釣りの半分をルアーにおまかせできてしまうんです。体をくねくねさせながらお尻を振るような動きで、魚の食いやすいレンジを探っていきましょう」。

③ダイビングビートル40㎜(2.3g)・スカジットデザインズ

「ボトムまで到達させてからバランスを崩すアクション」

画像: 「ボトムまで到達させてからバランスを崩すアクション」

中村「ミルドレッドより下の層、つまりボトムエリアを攻略していくためのルアー。名前からも分かるように潜行能力が高く、流れの強弱にかかわらずタイトなアクションを保ったまま深いところまですんなり入ってくれます。リトリーブの中に、時折軽いロッドアクションを加えて意図的にバランスを崩すように使うと効果的」。

④バックス3g、3.8g、5.1g・アングラーズシステム

「ミノーにはない誘いでレンジを攻略する」

中村「ダウンストリームにおけるレンジキープ能力の高さが武器のフロントワイド形状スプーン。さらにはウエイトが細かく設定されているので、攻略の幅が広いところも魅力です。入ったポイントの流れの質に合わせて、一番ゆっくり引けるものを選択していきますが、渓流ではこの3種類を使うことが多いですね。この時間帯の“食わせ”の最終兵器」。

「15時〜夕マヅメ」よりシビアな状況に有効な変わり種ルアー

①AR-HD45HS(5.7g)・スミス

「ミノーとスピナーのアピールをこの1本で」

画像: 「ミノーとスピナーのアピールをこの1本で」

中村「ダウンやダウンクロスにキャストして使うことの多いスピナーのブレード+ミノーのボディを併せ持つハイブリッドルアー。“アクションするかしないか”という、微妙なスピードで引くのがこのルアーを使うコツ。ルアーに反応した魚がいれば、アクションを入れて食わせるイメージで使用しています。ブレードの輝きとボディのヒラ打ちがシビアな魚にスイッチを入れるきっかけになることも」。

②AR-スピナー2.1g・スミス

「追ってきた魚をシルエットで食わせる」

画像: 「追ってきた魚をシルエットで食わせる」

中村「魚の反応が渋ければ、AR-HDのシルエットを小さくしたい。そうなればこのスピナーの出番。元来、スピナーはハイシーズンのイメージがありますが、早期もう有効なルアーなんです。“追ってきたけど食わなかった魚”にも効果的な1本。本来であれば私の“早期対応ルアーローテーション”はここまでで完結。大抵のシチュエーションはここまで紹介したラウーで対応できるでしょう。ただし、さらなる秘策もあるんです!」。

③ふるえる刑事3.5g・タックルハウス

「金属と振動によるアピール」

画像: 「金属と振動によるアピール」

中村「小型バイブレーションは、渓流でも使用するアングラーが増えてきたようです。ただ巻きでの振動はもちろん、アクションを入れればイレギュラーにダート。リフト&フォールのアクションも安定しています」。

④ダートマジック3g・ジャクソン

「イレギュラーダートで魚のスイッチを入れる」

画像: 「イレギュラーダートで魚のスイッチを入れる」

中村「管理釣り場用としてもブレイクし、メバル釣りのジャンルでも人気を博しました。ジグのような“重たい棒”という印象を受けますが、名前の通りダートが得意なルアーで、止水のような場所で最も威力を発揮します。ワンアクションでも連続でも、魚の反応を見ながら“ダートの法則”を探っていきましょう。おしりを下にしてボトムに立ちますが、この立ち姿勢だけで誘われてしまう魚もいるくらいなんです。つまり、着底した瞬間に魚が注目します」。

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