透き通るように青く綺麗な海が多くの海釣りファンを惹きつける伊豆諸島。もちろん釣りをするだけでも楽しめるけど、「釣り島」の魅力はそれだけではありません!

「自然に入ることを、もっと自然に」をテーマに掲げて活動するNPO法人「Nature Service」スタッフが島々の魅力的なスポット情報を紹介する当連載、最終回は「八丈島」をご紹介。名物・島寿司と多種多様な島酒が釣りプラ読者の皆様を待っています!

ナビゲーター:ヒラマツ カズヒロさん
NPO法人「Nature Service」島事業リーダーとして、伊豆諸島を全島を巡り取材する「伊豆諸島全島制覇」を企画。伊豆諸島を飛び回っています。海に入った後のビールと、民宿のご飯が大好物。ビールが美味しくなる景色を巡って飲む「ビールおじさん」。

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日本のハワイ「八丈島」が育んだ独自の食文化に舌鼓!

八丈島は伊豆諸島の南部に位置しており、2つの火山がつながったひょうたん形の、自然豊かな亜熱帯の島。高音多湿な気候と「八丈ブルー」とも呼ばれる綺麗な海を評して、かつては「日本のハワイ」と呼ばれていたことも。

他の島に負けず劣らず、釣りはもちろん、絶景や珍しい自然を楽しめるスポットや、温泉も何ヵ所かあったりする八丈島ですが、中でもオススメは島ならではの「食」。高温多湿な離島という環境が生み出した独自の食文化をたっぷり楽しめます!

甘めのシャリにピリ辛練りがらし!? やみつきになる「島寿司」

「島寿司」は八丈島の郷土寿司。主に白身魚を醤油ベースのたれでヅケにした握り寿司で、わさびの代わりに練りがらしを使うのが特徴です。練りがらしのピリ辛な味のファンも多く、島寿司を目当てにわざわざ来島する客も多いとのこと。

画像: 甘めのシャリにピリ辛練りがらしの組み合わせが絶妙な「島寿司」

甘めのシャリにピリ辛練りがらしの組み合わせが絶妙な「島寿司」

砂糖で甘みを強くした酢飯で握ったり、ネタをヅケにするのは、暑い気候でも傷みにくくするための工夫。また練りがらしを使うのは、島でわさびが手に入りにくかった時代の名残りなんだとか。ネタは鯛、サワラ、トビウオ、イサキなどの白身魚を中心に、マグロやカツオといった赤身の魚を使うことも。寿司屋はもちろん、スーパーでもいろいろなネタのパックを楽しめます。

なお、島寿司は八丈島以外の島でも食されており、たとえば伊豆大島では青唐辛子を入れた漬けダレを使うといった違いも。ぜひ島ならではの味を楽しんでください!

焼酎好きにはたまらない! 銘柄豊富な「島酒」

そんな島寿司に合わせたいのが、やっぱり地元の島酒(八丈焼酎)。他の島にも蔵元はありますが(大島、新島、神津島、三宅島、青ヶ島には各1軒)、特に八丈島は焼酎作りが盛んで、4軒の蔵元があります。そのため銘柄、種類が多く、焼酎好きにはたまらないはず! 島寿司や八丈の新鮮な魚をつまみに、お気に入りの一本を探してみてはいかがでしょうか?

画像: 幕末に密貿易の罪でこの島に流刑となった薩摩商人・丹宗庄右衛門が、島民に芋焼酎造りを教えたのが島酒の始まりだそう。

幕末に密貿易の罪でこの島に流刑となった薩摩商人・丹宗庄右衛門が、島民に芋焼酎造りを教えたのが島酒の始まりだそう。

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島酒NGでも楽しめる、八丈島おすすめネイチャースポット

同じ島でもまったく表情の異なる「西山」「東山」

2つの山がつながったひょうたん型の島・八丈島。この2山は同じ島でもまったく違う魅力を持っています。

島の西側にあり「西山」と呼ばれる「八丈富士」は、その名の通り富士山のような円錐形をした、綺麗なフォルムの山。

山頂に近づくにつれて高い木はなくなり、腰ほどの草に覆われています。視界を遮るものがないので景色がよく、火山丘の周りを歩く「お鉢巡り」も有名ですが、かなり風が強いのでくれぐれもご注意を。

画像: 標高854.3mの「八丈富士」は山頂への登山も楽しめる

標高854.3mの「八丈富士」は山頂への登山も楽しめる

対する島の東側、「東山」と呼ばれる「三原山」は、川や滝が多く、樹木が生い茂る山。

山の中には滝の裏側を通ることができる「裏見ヶ滝」や、小さな穴に溜まった小石が水流で回転し、長い年月をかけ徐々に大きく深くなった「ポットホール」が見られるスポット(島内に800以上あり世界的にも珍しい)が。温泉も三原山側にしかないなど、雄大な八丈富士側とはまったく異なる自然を楽しめるのが魅力です。

画像: まるでジャングルに迷い込んだよう「裏見の滝」

まるでジャングルに迷い込んだよう「裏見の滝」

その他の八丈島の魅力については、我々NATURE SERVICEが手がけるWebサイト「NATURES.」の連載企画「伊豆諸島全島制覇」で紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。

さぁ行こう伊豆諸島!「船の中で楽しむ」編

八丈島への旅は空路と海路がありますが、船を使ってのんびり向かうのであれば、JR山手線・浜松町駅下車、海側に向かって徒歩10分ほどにある「竹芝桟橋」から。夜遅めに出発して、10時間半弱の船旅になります。チケットのとり方はその1:伊豆大島編の記事をご参考に。

のんびり船旅だからこそ、快適準備を怠りなく

長時間にわたる伊豆諸島への船旅。船の中で快適に過ごすためのヒントをいくつか。

「(僕をはじめとした)ビールを飲みながら過ごしたい」派のアナタ、船の中にアルコール類の販売機がありますのでご安心を。ただし購入には年齢確認用に運転免許証が必要ですので、島で車を運転する予定がなくても、お酒を船で飲むならご用意を(ちょっと矛盾w)。また船内には食堂もあります。行きの便については夜遅く出て朝早く着くので、あまり利用できる時間はありませんが、帰りの便ではゆっくりお昼を食べるのもいいかもしれません。

画像: 大型船「橘丸」の食堂。アルコールもおつまみもこちらで

大型船「橘丸」の食堂。アルコールもおつまみもこちらで

船室に雑魚寝する二等船室を利用する場合(一部椅子席)、夏場でも冷房が寒い場合もあるので、毛布の貸し出しサービスがオススメ(1枚100円)。また、他のお客さんが気になる場合は耳栓やアイマスクがあると便利。特にマスクは喉の乾燥も防げるので必須です。

まとまった時間ができますので、ふだんはなかなか読み進められない長編の本を読んだりするのもいいかもしれませんね。快適で楽しい船旅を!

そのほか、時刻表など船に関する詳しい情報とチケットの購入は「東海汽船」Webサイトにて。

伊豆諸島への旅を、もっと気軽に

さて、全3回にわたって伊豆諸島の伊豆大島・式根島・八丈島をご紹介しましたが、いかがでしたか? もちろん海が最大の魅力なのは言うまでもありませんが、決してそれだけではない様々な姿を島ごとに持っているということがおわかりいただけたかと思います。

伊豆諸島は全部で9島ありますが、今回は紹介できなかった島々にも上の3島とはまた違った魅力を持っています。その中には、きっと自分にぴったりの島があるはず。東京都心からも比較的近く、アクセスしやすい伊豆諸島。気軽に島々を巡ってみてはどうでしょうか?

Nature Serviceが運営するWeサイト「NATURES.」では「伊豆諸島全島制覇」企画を連載中。他の伊豆諸島の島々も紹介していますので、よろしければこちらもどうぞ。それでは皆さん、よい旅を!

もっと自然を楽しもう!「Nature Service」の活動

我々「Nature Service」は、自然に触れる機会を増やすために様々な活動を行うNPO法人。この場を借りて活動内容の一部を紹介します。

自然の癒しは本当に効果があるのか? 脳波を測定してみた

人は自然に囲まれると特別な気持ちよさを感じるもの。では、その「気持ちよさ」の正体とは一体何なのでしょう? ということで我々は、森の中で歩いたりゆったりと座ったりすることで感じる気持ちよさについて、脳波測定器を利用し科学的に検証する取り組みを行っています。さらに、都会で働くビジネスパーソンが、トレッキングなどの自然体験を経た後に、作業効率や創造性が向上するかどうかなどの検証も行い、自然の「癒し」が人間に与えるメリット等についても日々研究を重ねています。詳しくは下記リンクへ。


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