ルアーマガジン本誌で最長期連載を誇る「菊元俊文のQ&A一刀両断」コーナーから、選り抜きの名回答をお届け。特に初心者にピッタリなクエスチョンを一刀両断!今回は「雨が降って水位が変化したときの釣り方」を解説します。

雨による水位変化がバスにどんな影響をあたえるのか?

画像: <きくもと・としふみ>’97初代JBワールドシリーズチャンピオン。元祖ビッグベイターにしてジグ番長の通り名でも知られるプロフェッショナルアングラー。エバーグリーンインターナショナルで、タックル開発やプロスタッフを統括するプロデューサーとしても活躍。

<きくもと・としふみ>’97初代JBワールドシリーズチャンピオン。元祖ビッグベイターにしてジグ番長の通り名でも知られるプロフェッショナルアングラー。エバーグリーンインターナショナルで、タックル開発やプロスタッフを統括するプロデューサーとしても活躍。

Q.雨で水位に変化があったときの釣り方を教えてください。
A.水位変化と濁りはバスの動きに大きな影響をあたえる

 雨による増水、または減水はバスのポジションに影響を与えます。単純に雨なら増水傾向になりそうですが、リザーバーなら雨の予報が強い時は事前に放水して減水することもあります。

 また、同時に考えなければいけないのが、雨による濁りです。適度な濁りはプラスになりますが、ドロドロになると明らかなマイナス材料です。

画像: 降水で釣り場の水位が増減した場合、バスの動きにも変化することが多い。しかし、その変化は、雨の強さや濁りによって様々となるので、バスが水位変化に対してどう動くかを予測しよう。

降水で釣り場の水位が増減した場合、バスの動きにも変化することが多い。しかし、その変化は、雨の強さや濁りによって様々となるので、バスが水位変化に対してどう動くかを予測しよう。

 ハイシーズンでは通常は増水はプラスになります。特にアフタースポーン以降、夏などはシャローのトップウォーターやサブサーフェイスなどのハードベイトが活躍する場面が増えます。ローライトで低気圧なのでバスは浮きます。

 しかし、あまりにも、水が増えすぎたり、濁りが強くなり過ぎれば、ファーストムービングでの攻めは難しくなります。例えば、レイク全体が増水しすぎると、カバーだらけになり、バスがカバーの奥に入ってしまうと、おのずとルアーはジグやワーム、あるいはフロッグなどのウィードレス性能の高いものに限られてきます。

 例外は、普段ドクリアなバックウォーターで増水して濁れば、ティンバーフラッシュを流れのヨレや落ち込み脇のインサイドなどに投げて巻くだけで簡単にビッグフィッシュが連発するパターンがあります。普段、天才級のバスもこの時ばかりと、落ちてくるベイトフィッシュを待ち受けるからです。

画像: クリアウォーターの釣り場で、急な増水で濁った水が注ぎこむようなスポットは、ビッグフィッシュが狙えるチャンス大。落ち込みのすぐ脇にできた流れヨレに潜むバスを狙おう。

クリアウォーターの釣り場で、急な増水で濁った水が注ぎこむようなスポットは、ビッグフィッシュが狙えるチャンス大。落ち込みのすぐ脇にできた流れヨレに潜むバスを狙おう。

増水した場合はカバーが狙い目

 また、「雨ジグ」というパターンもあります。通常、ガード付ジグは晴れてカバーシェードなどにバスがタイトに着いた時に有効です。しかし、雨で増水すると、通常水位ではあまり大したカバーでなくても、水中に浸かる部分が多いゴージャスなカバーに変身したりします。

 また、濁るとバスは障害物にタイトに着く傾向が強くなるので、ジグは有効です。濁るとバスの視界が悪くなるので、テキサスでも良いのですが、ラバースカートのボリュームがあるジグの方が、バスから発見されやすいメリットもあります。僕はキャスティングジグ&キッカーバグのバルキーなコンボで攻めるのが好みです。増水で隙間が少なくなったオーバーハングの奥にスキッピングしやすいのもメリットです。

画像: 普段はそれほど水に接していない茂みが、急な増水によって深く水没した時は、バスにとって絶好の付き場となる。特に濁った時はバスは、よりそのようなカバーに着くことが多くなる。

普段はそれほど水に接していない茂みが、急な増水によって深く水没した時は、バスにとって絶好の付き場となる。特に濁った時はバスは、よりそのようなカバーに着くことが多くなる。

 また、増水中は普段は小さなチョロチョロの流れ込みが凄い勢いで流れることがあります。これは野池でも自然湖でも、リザーバーでも狙い目です。特に全体が濁っている時にクリアな水が入る時は大チャンスです。バスは高確率で流れて来るベイトを待ち受けます。

 障害物がプアーならトップやクランク、あるいはビッグベイト。おかっぱりなどで引っ掛かるのが心配なら、フロッグやテキサス、ジグあるいはノーシンカーなどが有効な攻めになります。

画像: 雨により流れ込みの水量が増えた場合は、バスは流されてくる小魚や昆虫などを狙って、その周りに集まることが多い。特に濁った水と澄んだ水の境目を丹念に狙っていこう。

雨により流れ込みの水量が増えた場合は、バスは流されてくる小魚や昆虫などを狙って、その周りに集まることが多い。特に濁った水と澄んだ水の境目を丹念に狙っていこう。

 逆に雨なのに放水で減水傾向の時は、元々浅い場所はバスが取り残される心配があるのか、いても凄く神経質になる傾向が高いです。そんな時にはバスの移動距離が少なくて済む垂直岩盤などの地形を狙っていくのは良いやり方です。

 カレントが発生しておれば、バスは減水傾向でも活性が高くなることが多いです。流れが直接当たる場所の脇にある凹みなどのヨレや岬の先端の裏側などを、攻めるのがよいと思います。

 ただし、おかっぱりなどでは、雨での急増水は危険な場合があります。ライフジャケット着用は当然として、危険と判断したら撤退する勇気を持ってください。

この記事はルアーマガジン2015年9月号掲載の内容を元に再編集しています。

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