日本のバストーメント最高峰の戦いであるJBTOP50の2017シーズンも、茨城県霞ヶ浦で10月20日〜22日に開催される最終戦を残すのみ。注目の一戦を前に、年間を通してTOP50現場取材をしているフィッシングライター近藤圭一が直前プレビューをお届けする。〈後編〉では霞ヶ浦戦の要注目選手をピックアップ!

西川慧、勝つ術を熟知したラストギャンブラー!

JBTOP50の最終戦の舞台、霞ヶ浦を制するのは誰か?

この問いに対し、当サイトやルアーマガジン誌でおなじみのトーナメント解説者、鬼形毅氏はまずは早野剛史選手(当記事〈前編〉参照)の名を挙げた。そして、続けてピックアップしてくれたのは西川慧選手だった。

鬼形解説者「昨季の最終戦は、早野選手と同様に、彼は最終日まで優勝争いをした経緯がある。一昨季に続き、今年の前戦も桧原湖で優勝争い。最終日に守りに入らず、勝利に賭け自分の釣りを押し通した戦略は非常に評価が高い。彼はTOP50最終日の戦いを熟知した感がある。経験値をさらに増したと共によいモチベーションで、今戦へと挑んでくるに違いない」。

画像: にしかわ・さとし 1988年11月26日生まれ 28歳 滋賀県在住。主な戦績:2017JBトップ50 第4戦 桧原湖 3位。スポンサー:ジャッカル。2017ゼッケンNo.24。写真は昨季最終戦DAY2に持ち込んだ5770グラム!! 同戦で最高ウェイトを記録。霞ヶ浦1DAY記録としては歴代7位に。

にしかわ・さとし 1988年11月26日生まれ 28歳 滋賀県在住。主な戦績:2017JBトップ50 第4戦 桧原湖 3位。スポンサー:ジャッカル。2017ゼッケンNo.24。写真は昨季最終戦DAY2に持ち込んだ5770グラム!! 同戦で最高ウェイトを記録。霞ヶ浦1DAY記録としては歴代7位に。

予選を暫定首位で終えた前戦桧原湖の最終日。次点に270グラム差と、スモールマウス戦ならではの僅差の攻防。個体数の多いスモールマウス狙いで守りに入る戦略もあっただろう。しかし、彼は予選2日間を貫いた個体重量の重いラージマウスを狙うことに全てを賭けた。確率は低い。しかし、勝つにはラージのウェイトが必要だった。結果は3位まで後退することになったが「勝ちに徹する姿勢は必ず自身の糧になる」と鬼形解説者は語る。

西川慧選手「あの悔しさは忘れない。去年の最終戦は最終日の爆風で、自分のエリアが壊滅。まだ経験値が足りていない」。

2014年にTOP50昇格を果たして、今季で4年目。それ以前に公私共に霞ヶ浦での経験はなかった。

西川選手「サラリーマンなので長いプリプラ期間をなかなか取ることができない。けど、それは言い訳にならない。そんな中でも手数を増やす練習をしてきたつもりです」。

 電話をかければ「はい、ジャッカル西川です。お世話になります」。普段はジャッカル社の営業スタッフとして各地を駆け回る日々。ONとOFFではなく、ONとONの切り替え。プラクティス期間は「3日半」と他選手に比べ短くとも、中身の濃い練習で仕上げてきた。

西川選手「去年の借りを返す。今度こそ4度目の優勝争いを制したい」。

今季年始に打ち立てた目標は「TOP50で1勝」。それを果たすのが最終戦となるのかもしれない。

関和学、完全復活の狼煙。燃えよカスミ魂!

鬼形解説者「桧原湖戦と霞ヶ浦戦は長年戦い続けてきたベテランが有利なのは言うまでもない。また第4戦と今戦の間に行われたバサーオールスタークラシック(9月30日〜10月1日)にも注目。そのトーナメントエリアは利根川を除く霞ヶ浦水系とほぼ同じ。となれば、出場選手はその練習に試合と続き、直近の状況分析値を積み上げてきているはず」。

オールスターに全19選手が参戦した中、優勝の北選手を始め実に11名がTOP50選手。その中でも注目したいのがこちらの選手だ。

画像: せきわ・まなぶ 1971年08月01日生まれ 45歳 茨城県在住。主な戦績:2016年TOP50年間5位、2016JBクライマックスエリート5	優勝、1999年 JBワールド第2戦常陸利根川 優勝、2016年 エリート5霞ヶ浦 優勝など。スポンサー:エバーグリーンインターナショナル、ゲーリーインターナショナル、モーリス、ノガレス、オフィスZPI、スワンズ、WALKER WALKER、SKINS、フュージョン。2017ゼッケンNo.5。

せきわ・まなぶ 1971年08月01日生まれ 45歳 茨城県在住。主な戦績:2016年TOP50年間5位、2016JBクライマックスエリート5 優勝、1999年 JBワールド第2戦常陸利根川 優勝、2016年 エリート5霞ヶ浦 優勝など。スポンサー:エバーグリーンインターナショナル、ゲーリーインターナショナル、モーリス、ノガレス、オフィスZPI、スワンズ、WALKER WALKER、SKINS、フュージョン。2017ゼッケンNo.5。

鬼形解説者「昨季、この地でエリート5が開催されたのは11月初旬(1〜2日)。今戦は1週間ほど早いが、いずれにせよこの時期を知り尽くしていることは間違いない。TOP50レギュラー戦でも地元の意地を見てみたい」。

その一戦を制したのは、関和学選手。一昨季は不慮の事故でシーズンを棒に振った後、昨季は完全復活を果たして見事に年間5位を獲得。さらには上位5選手で争うJBクライマックス戦のエリート5で完勝。「釣りが楽しくて仕方がない!」と以降は各シリーズで表彰台を獲得し続けてきた。完全復活は今戦の勝利で再度、強調しておきたいところだろう。

写真は今季開幕戦遠賀川でのひとコマ。最終日短日首位となるウェイトを持ち込み、ギャラリーを大いに沸かせる。万人の笑顔を引き出すムードメーカーだ。

関和学選手「オールスター戦を含めれば、プリプラは25日間入ったことになる。これほどの長期間はバスプロ人生で初めての出来事」。

その経験値は、さらに濃密なものへと昇華したに違いない。

関和選手「今年のオールスターは普段と異なる3尾リミットというレギュレーションで、一時的にメンタルがグラついたが、プラを進めていくうちに何ら問題はないことに気づいた」。

そこに切り替えは必要なかったのだという。

関和選手「日々変わっていく状況にどうアジャストできるか。大切なのはそこだけ。今年の霞ヶ浦戦は僕の大好きな時期に開催される。最後に見せ場を作りたい」。

オールスターは結果こそ8位だったが、関和選手は手応えを感じている。日々霞ヶ浦がどう変わりどう対応してきたのか詳細を聞くこともできたが、それについてはここでは伏せる。

明日以降、関和選手の熟練した戦略が炸裂することを期待したい。

明日早朝6時半、潮来マリーナを舞台にキックオフ!!

最後に、今回インタビューした3選手の優勝ウェイト予想をお届けしよう。

早野選手「1日当たり4キロ中盤から後半で、13キロ前後が目安」。
西川選手「1日5キロ。4キロ後半は必ず持って来て、15キロ近く」。
関和選手「5・4・3、もしくは5・3・4で、11キロから12キロ」。

昨季最終戦で完勝を果たした沢村幸弘選手のウェイトは、準優勝の横山朋毅選手に2キロ強を引き離して14980グラムとほぼ15キロ。西川選手はこのスコアを超えてこそ優勝への道が拓けると踏む一方で、早野&関和両選手はより現実的な数字を挙げてきた。

開催時期は昨季(21日〜23日)とほぼ同時期。ただし、今季は比較的暖かかった昨季とは異なり、前週金曜から一気に冷え込み、回復することなく本戦へとなだれ込みそうな気配。また太平洋上には台風21号が接近しているため、試合日が進行するに従って天候に何らかの影響も与えそうだ。

画像: 会場は北浦・潮来マリーナ

会場は北浦・潮来マリーナ

最終戦、関東ラウンドは10月20日午前6時半、潮来マリーナを舞台にキックオフ。帰着は14時半〜、ウェイインは15時〜。

はたして初日のトーナメントリーダーは? 2017A.O.Y.の行方は?  当サイトでは明日、試合終了次第、現地から速報をお届けする予定だ。

*大会会場等の詳細は、JBNBC公式サイトでご確認下さい。

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