バスフィッシングには流行り廃りがつきもので、爆発的な釣果を生んだルアーやパターンが別の何かに取って代わられ、いつの間にか忘れ去られてしまうケースが往々にしてある。そんな中で春フィネスゲームの定石として四半世紀以上残り続けているのが、琵琶湖の超人気プロガイド"部長"こと奥村哲史氏が長く実践する『こちょこちょ』。そのオチャメなネーミングとは裏腹の強烈な釣獲実績から、専用のジグヘッドやワームまで開発してしまった奥村氏のストロング春パターンを紹介する。

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え? 春にフィネス? 巻きじゃなくって?

いよいよ待ちに待った春!

「春と言えば"巻き"だろ!!」「スピナーベイトやクランクベイト、ジャークベイトでゴンっ!! だがや~!!」

たしかに、そのとおり。でもでもでも、冷静に過去を振り返ってみてください。巻きの釣りでぼこぼこにハメた経験って、意外に少なくないですか?

春がくるとアングラーは浮かれます(笑) そして誰も彼もが強気の釣りでガンガン攻めまくります。もちろん一部の人はそういった展開でしっかりとバスをキャッチしてたりするので、SNSにはハードベイト系での釣果がじゃんじゃんばりばり投稿され、あ〜やっぱり春は巻きだよね、と思うわけですよ。

でもその裏で、巻きに徹して涙する人がどれだけいるか知ってます? その数、実に全体の7割!? くらい(推測)・・・。つまり、巻きだけでは太刀打ちできない状況というのが、実は大半を占めているんではないかと。

そこで「春フィネス」の出番! この季節の酸いも甘い噛み分けたアングラーのひとり、琵琶湖の超人気ガイド"部長"こと奥村哲史さん(以下、部長)の春攻略の要『こちょこちょ』(通称『春こちょ』)についてご紹介します。

画像: おくむら・さとし/JBワールドシリーズ(現トップ50)での優勝経験も持つ琵琶湖の敏腕プロガイド。確かな技術と物腰の柔かい人柄からリピーターが後を絶たず、毎年11月の募集時点で翌年のガイド予約がすべて埋まってしまうほどの人気を集めている。ニックネームは“部長”。

おくむら・さとし/JBワールドシリーズ(現トップ50)での優勝経験も持つ琵琶湖の敏腕プロガイド。確かな技術と物腰の柔かい人柄からリピーターが後を絶たず、毎年11月の募集時点で翌年のガイド予約がすべて埋まってしまうほどの人気を集めている。ニックネームは“部長”。

『こちょこちょ』って何?

ひとことで言ってしまえば、「ジャコビー(バレーヒル)」のジグヘッドリグをウィードフラットのボトムで使用する釣り。その際、アクションの付け方がロッドで“こちょこちょ”と動かしているようすから命名されたメソッドです。

画像: 下から見たジャコビー。ボディ素材の張りとくびれを設けた独特なテールがアクション時に水を強く押し、バスにアピール。

下から見たジャコビー。ボディ素材の張りとくびれを設けた独特なテールがアクション時に水を強く押し、バスにアピール。

実はこの釣り、琵琶湖ではかれこれ20年も前から続く春の定石パターンであり、部長が開発した『こちょこちょ』専用ワーム・ジャコビーは、発売から10年も経っているロングセラーなのです。

画像: こちょこちょセッティングの基本。ジグヘッドは、これまた『こちょこちょ』のために奥村さんが作り上げたこちょこちょヘッド(ZAPPU)を使用します。

こちょこちょセッティングの基本。ジグヘッドは、これまた『こちょこちょ』のために奥村さんが作り上げたこちょこちょヘッド(ZAPPU)を使用します。

ちなみに、ジャコビーを生み出す以前に部長が『こちょこちょ』に使用してきたのは・・・


■スライダーワーム[チャーリー・ブリュワーズ・スライダーカンパニー]

画像: ワーム=小魚という考え方を世に広めた伝説のストレートワーム。春のジグヘッドリグパターン最初期に使用していた。

ワーム=小魚という考え方を世に広めた伝説のストレートワーム。春のジグヘッドリグパターン最初期に使用していた。

■スタッド4インチ[ギャンブラー]

画像: いまなお多くのファンを持つピンテール系ソフトスティックベイト。のちにボトムではなくミドストでの使用が主流となる。

いまなお多くのファンを持つピンテール系ソフトスティックベイト。のちにボトムではなくミドストでの使用が主流となる。

■クリンクルカッツ[ポパイ]

画像: 一世を風靡したフレンチフライ系。張りのあるマテリアルはやはり水押しが強い。スタッドと同時期に使っていた記憶があるという。

一世を風靡したフレンチフライ系。張りのあるマテリアルはやはり水押しが強い。スタッドと同時期に使っていた記憶があるという。

■フィッシュドクター[ZBC]

画像: 断面が逆かまぼこ型のフレンチフライ系。クリンクルカッツとフィッシュドクターを使い込んだことが、ジャコビーの開発へとつながった。以上のワームを「あ、知ってる知ってる。なつかし~」と思ったあなたはきっとアラフォーK点超え!!

断面が逆かまぼこ型のフレンチフライ系。クリンクルカッツとフィッシュドクターを使い込んだことが、ジャコビーの開発へとつながった。以上のワームを「あ、知ってる知ってる。なつかし~」と思ったあなたはきっとアラフォーK点超え!!

部長のガイドでは春先から5月末にかけて『こちょこちょ』を多用するのですが、感覚としては、期間中の全釣行時間に対してこちょこちょの占める割合が半分くらい、残りの半分は巻く釣りに費やしているそうです。

しか~し、手にするバスの数はというと、

画像: どど~ん!!

どど~ん!!

「7:3くらいかもしれませんね」

部長のこの言葉に、春フィネスの意義が集約されているのだ!!


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『こちょこちょ』は釣れる時間の幅が広い!! イメージ先行の“巻き”は危険!!

以下、部長のお言葉を引用。

バスが巻きに反応するタイミングというのは、一日のなかでそれほど多くない。釣れるときはたしかに釣れるけれど、よほど条件が揃わない限り、釣れない時間のほうが長いんですね。
---

しかもこれからの時期、とくにプリスポーンのバスは、ルアー自体の激しいアクションや、それこそワームでも重いシンカーを使ってウィードに当てたときのような、外部からの強い刺激を嫌う気がするんです。
---

なので、それを弱めてボトムで誘えば、釣れる時間の幅が広くなる。巻きでは食わない時間帯でもバスに口を使わせることができるんです。
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ちょっと風が吹き始めたとか、ローライトになったとか、一日のなかでいつか巻きに反応するタイミングが訪れるはず。だからガイドでは、今かな? 今かな? と時合いをうかがいつつ“こちょこちょ”をやってます。結果としてそのタイミングが来ないまま、“こちょこちょ”でぼこぼこ釣れ続けることがけっこうあるんですけどね(笑)。

そういうことですよ!! 部長のブログを見ると、やはり今年も『こちょこちょ』が火を噴きまくっている様子。

琵琶湖の超人気プロガイド・奥村哲史さんのジグヘッドリグパターン『こちょこちょ』は、四半世紀以上前から使われ続けている春フィネスゲームの定石。その詳細については『ルアーマガジン2018年5月号』特集「春フィネス」内「奥村哲史・不滅の"こちょこちょ" 〜ウィードレイクの定石をものにせよ!!〜」をご覧あれ。そしてあなたもレッツ『こちょこちょ』!!

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『ルアーマガジン2018年5月号』をざっくり紹介すると…

表紙&ふろく動画は青木大介!

5月号ふろく動画は青木大介64分『早春のでかバススキャンダル!!』フィネスだからこそのビッグフィッシュハンティングがここに!! 本誌綴じ込みのQRコードからスマホでアクセス!

ルアーマガジン2018年5月号

特集:春フィネス

01 イトウタクミのなぜなぜくん~青木大介のフィネスを暴け!~【新企画】
02 "フィネスの真髄" 春のフィネス、不変の法則:今江克隆
03 瞬テキ超入門:江口俊介

04 不滅の"こちょこちょ" ウィードレイクの定石をものにせよ!!:奥村哲史
05 ババタクベイト論・カスミ随一のフィネステク シラウオパターン本気解説:馬場拓也
06 フィネス三人衆:小森嗣彦・千藤卓・山岡計文
07 THEサワムラ式ベイトフィネス:沢村幸弘

国内でもアメリカでも旬な情報を追いかけて取材!

◆B.A.S.S.エリート第1戦優勝記念スペシャルインタビュー「一番大事なのは次の試合」大森貴洋 in フロリダ
◆アメリカ北部 でかスモールを求めて:ビッグベイター・オリバーのフィネス戦略
◆特命釣行R:奥田学 in 三島湖(千葉県)

ルアーマガジン2018年5月号

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