2017年に発売された「ブレーバー」の人気も冷めやらぬ中、川村光大郎氏率いるボトムアップからさらなるソフトルアーがリリースされた。その名も「ハリーシュリンプ」。リアルなシルエットに水中でもがくようなアクションはまさにエビそのもの! その開発の背景にあったもの、ルアーディテール、多種多様な使い方について、あらためて川村氏に話を聞いた。
画像: ハリーシュリンプ[ボトムアップ]●全長4インチ ●全10色 ●7本入り ●税抜価格750円

ハリーシュリンプ[ボトムアップ]●全長4インチ ●全10色 ●7本入り ●税抜価格750円

タフ化していくバス事情、現代的アクションの理想を形に

日本のバスタックルの進化は凄まじいもので、特にルアーの進化は目を見張るものがある。それはバスフィッシングの本場であるアメリカでもメイドインジャパンのルアーが高く評価されていることが何よりの証拠だ。

そんな日本のソフトルアー界を革新させた人物のひとりが川村光大郎さんである。その川村さんが自身のブランド、ボトムアップから新たにリリースすることになったハリーシュリンプの開発経緯について語った。

「自分が釣りをしていて現場で感じたことを素直に形にしてみました。というのも、10年前と今のバスを比べると釣りにくさが全然違う。かつては大きなアクションで強いアピールのルアーがよく釣れましたけど、そういうアイテムが増え、バスも強い動きに対して学習しているなと。もちろん今でもハマる場面はあるんですが、以前ほど少なくなっているのは確実です。特にカバーの魚は『居るけど食わない』が当たり前になりつつあって、そういう魚を食わせるにはどうしたらいいんだろう? それがハリーシュリンプの開発に至ったキッカケです」

本物のエビと見間違えるほどのリアルなシルエットに、細かいパーツの数々。細部までじっくり見ればすべてのパーツに魂が宿っているのは明白だった。

「細かいナチュラルな動きに複雑な要素を盛り込み、見切られにくいアクションにしたかったんです。さらに、瞬間的な刺激や水押しでのアピールを融合できないかなって。そうやって突き詰めた結果、バルキーで強アピールな路線ではなく、長さに対しては若干スリムで弱々しいエビがいいなと。そうやって作った結果、今まで以上に数が釣れるワームになりました。でも数だけじゃなく、ひと筋縄ではいかないようなビッグフィッシュも食ってくる。まさに本能に火をつけるような刺激を持ったルアーになったんです」

どこへ行ってもハイプレッシャーが当たり前の今、現代的アクションの理想形がここに完成したのである。

食わせと刺激の融合。そのディテールをチェック!

CHECK❶ ヒゲ

縦の動きに対しての反発力が強い縦扁平の2本のヒゲはシェイク時にキレのいい震え方をし、横扁平のヒゲは余韻のあるフワフワした倒れ込みを可能に。

「金型製作の都合上、腕の間にヒゲを収めなければならなかったので苦心しましたが、納得の出来になりました」

画像: CHECK❶ ヒゲ

CHECK❷ アーム

ノーシンカー時に腕を開閉し、漂うエビを演出。テキサスリグやジグトレーラーではハイピッチなタイトバイブレーションがスレバスを魅了。また、アームの断面を三角形の縦扁平にすることで、ツメのバイブレーションに連動して腕全体をロールさせる。

画像: CHECK❷ アーム

CHECK❸ ボディ

ボディ全体はシボ加工を施し、甲殻類らしさをリアルに演出。センターラインを兼ねるスリットはフィン付きでオフセットフックを使用した場合に針先を埋める肉盛りがされている。

画像: CHECK❸ ボディ

CHECK❹ フィン

フックをそのままセットできるように厚みを持たせたフィン。テキサスリグなどでは、シンカーとの一体感を出すために、フィンを切り離して使用しても違和感のないシェイプになっており、現場でサイズ感の微調整が可能。

画像: CHECK❹ フィン

CHECK❺ テール

背腹の両面にV字の切れ込みを入れ、ノーシンカー時にはボディをしっかりと「く」の字に曲げられる。ボディが薄くなるほど、曲げやすくはなるが、ワームの自重が軽くなったり、水を蹴り返す力も弱くなるため、切れ込みの深さは徹底的な微調整によるバランスを確保した。

画像: CHECK❺ テール

川村的お気に入りカラーはこの2色!

「全10色、どの色もちゃんと考えてラインナップしているので、釣れそうだなと感じた色を使ってもらえればいいのですが、個人的に気に入っているのはこの2色! どちらも昔によく使っていたワームで実績の高い色なんですが、ハリーシュリンプのシルエットとカラーがマッチしていておいしそう!」

画像: スモーキンクローダット

スモーキンクローダット

画像: カスミスペシャル

カスミスペシャル

釣果もハリー!バスラッシュに困惑!?

取材を行ったのは4月上旬の戸面原ダム。ボート屋の釣果情報では連日ほとんどの人が二桁釣果と稀に見る状況だった。結果、撮影やインタビューに時間を取られながらも川村さんはハリーシュリンプのみで36尾という驚異のハイペースで釣果を重ねた。

「いや〜取材というからにはいい魚を釣りたかったんですが、数だけになってしまったのが心残りですね! 2〜3月は釣果がすべて50アップという日もあっただけに、期待していたんですけどね…。ただ、今回は30センチ前後のバスがメインになってしまいましたが、改めて感じたのはそういう魚でもハリーシュリンプは果敢に食ってきてくれるということ! いままでのテキサスリグなんかで使うような4インチサイズのホッグやクロー系とかだと若干スプークしてしまうようなバスが獲れていると確信しましたね」

どんなリグでも魅惑のアクション!

その圧倒的釣果はもちろんだが、もうひとつ驚いたことがある。それはハリーシュリンプがリグを選ばないルアーであるということ。下記のリグバリエーションを見れば一目瞭然ではあるが、それ以外にもチャタートレーラーなど、考えれば可能性が浮かんでくる。

「ある程度ウエイトを背負えば機能するワームは多いですが、ライトウエイトでもレスポンス良く、そしてノーシンカーまで使えるハリーシュリンプは苦手が少ないですね。特にアフタースポーンの時期だとフィールドによってはエビを偏食しだすので、特にノーシンカーが炸裂することは間違いなしですね」

本稿で紹介した「ハリーシュリンプ」をはじめ、『ルアーマガジン2018年6月号』では「2018年注目タックルイチオシハウツー!!」と題して話題のルアーを徹底解剖。ぜひご覧あれ!

[釣りPLUS]関連記事



This article is a sponsored article by
''.